top of page
検索
torygoya

打撲

今朝、素足にiPhoneを落とした。

左の薬指に直撃したそれは、そのままガコンと鳴って床に転がった。とんでもない痛さで流石に目が覚める。

突然の痛みに、大声を上げられないタチだ。いつか何か大きな事故に巻き込まれた時も、声をあげることなく死んでしまうのではないかというのを日頃危惧している。



そんなこんなで通勤中、指の痛みは増していった。折れてこそいないだろうが、おそらく少し腫れているのだ。

「すまない」 道を歩いていると、足元から声がした。下を見ると、履いているアシックスの安全靴が申し訳なさそうにしている。

「君を守るべき場面で守れずして、何が安全靴か」靴紐が揺れる。


「私だって一日中靴を履いてはいられない」私は答えた。

「この指にこれ以上のダメージを与えないために、君がそうやってつま先を守ってくれているんじゃないか」

「それは、もちろん」安全靴は力無く言った。「だが傷を負った君の足に、私の靴底は硬すぎるだろう」

「釘を踏むよりマシでしょう」私は答えた。「それは、もちろん」と同じことを繰り返すので、私は思わず笑った。




最近問題視しているのは、私が日頃足の指を動かしていないせいで、親指以外の足の指、特に左足の指を自由に動かせないということだ。だから結局痛めたとて、動くか動かないかがよくわからない。皆は自由に動かせるのだろうか?たとえばチョキを作ったり。私にはそれができない。親指か、それ以外か、という可動域なのだ。


親指以外の足指が、手のように自由に動かせないことに気づいたのは割と最近だ。

時すでに遅し。人間、運動をサボるとそこが動かなくなってしまうのだと風呂場で愕然とした。サボる以前に「動かしていた記憶」がないのだから、当然か。

ちなみに右足はそこそこ動く。これは私の利き足が右であることが原因だと思っている。


まあそんなこんなで 治るついでに動かせたらなとか考えている。


閲覧数:18回0件のコメント

最新記事

すべて表示

エルドロット

最近鳥原が描いている細目の長髪、誰? プロのぼっち。通称エルドロットさんである。 昔創っていたキャラクターである「クレア」という女性の設定を10年越しぐらいに流用して今に至る。性格も見た目も全然違うが。 クレアというのは、元々描く予定だったscealpaxという第四の壁保安...

レナルド

思ったことをそのまま口にすれば、人間関係はあっという間に崩れていく。 それを理解した小学生の私は、無印の小さなノートに丸くてポップなキャラクターを生み出し、言いたいことを言わせて気分を紛らわしていた。当然、このノートは誰にも見せないまま、ガムテープでぐるぐる厳重に巻きつけて...

帰路

15連勤中10連勤目、金曜午後9時手前。 騒ぐ酔っぱらいに苛立ちを覚えながら、新宿歌舞伎町の外側を早歩きで進んで行く帰り道で、その人に出会った。 少し開けた広場に座り込んでいるその人は、薄汚れたコートを羽織り、長い髪を垂らしながら手元のアコギを見つめていた。足元には使い古さ...

Comments


bottom of page